アーサー・D・リトル 中途採用2次面接レポート

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アーサー・D・リトルの2次面接レポートです!

ついに来ました、東京。

今までは他のコンサルも含めて、web面接がほとんどでした。

対面の面接もデロイトトーマツの大阪支店での面接だけでしたが、アーサー・D・リトルは2次面接で東京に呼ばれました。(でも交通費は支給なし)

1次面接の様子はこちら▼

https://www.shioring.com/work/adlreport1/

面接場所はアーサー・D・リトルの東京本社、汐留でした。

この日はコーポレイト・ディレクションの二次面接が午後からということで、終日有給休暇をとって東京まで来ました。

こういう面接が重なるとき、それも遠方での面接はかなり調整が大変です。今回リクナビエージェント経由でしたが、エージェントがうまく調整してくれました。本当に助かりました。

AM10:00からのアポイントでしたので、AM9:55に会社に伺うと受付などは無く入り口に電話がありました。

電話で採用担当者につないでもらい、会議室に通されました。

テレビ会議システムが置かれていますが、小さめのごく普通の会議室ですが、面接官が来る前に部屋の確認。

ホワイトボードの位置を確認して、さり気なくホワイトボードが使いやすい席に座りました。(ここ重要)

部屋でひたすら待つこと20分、やっと面接官が登場して面接が始まりました。

通常の面接内容

面接官は30代後半ぐらいの男性の方でした。1次面接していただいた方の上司とのこと。

最初は面接官の自己紹介を頂いて非常に好印象です。

中には自己紹介してくれず、名前も明かされない面接官もいます。普通に自己紹介してくれるだけで、この先の面接がやりやすくなります。

次は私の自己紹介や志望動機などを定番の質問を聞かれました。

ここは1次面接で用意していた同じ内容を説明しました

とくにここは研究開発に強みを持っていますので、1次面接同様にそこをアピール。

「現職では研究開発部門で特許いっぱいとって売上・利益に貢献しました」

「MOT会議を運営し、研究開発部門のロードマップ作成に関わっていました」

などなど

1次面接の内容は共有されていないっぽく、ほぼ1次面接と同じ内容をしゃべりました。

2次面接以降になると、ここを見極めるの重要になります。

1次面接の内容を知っている面接官の場合は、1次面接と同じ内容を話しても特に何のアピールにもならないので、新しいアピールポイントをPRします。

1次面接同様に、「なぜADLか?」は結構聞かれました。

この会社の方は結構自社に愛着があるのかな?と感じます。

ケース面接のお題

定番のやり取りを30分程度して、それではケース面接を始めましょうと言われました。

面接官:ペンとメモ持ってる?

私:はい持ってます。

面接官:じゃあそれでケース面接しよっか。大学時代って何かサークルとかやってた?

私:熱気球サークルに入ってました。

面接官:ほお、それでは日本にある熱気球の台数、は知ってるかな?じゃあ熱気球の市場規模を計算して、その市場規模を上げる方法を考えて。

私:わかりました。

面接官:20分後にこの部屋に戻ってくるから、プレゼンよろしく〜。

という感じでケース面接始まりました。

面接官が出ていってから、ホワイトボードの前でいろいろ考えました。

ペンとメモで考えて、結局プレゼンのためにホワイトボードに転記するぐらいなら、最初からホワイトボード上で考えてプレゼンのほうが効率的です。

これ、案外どの対策本にも書かれてなかったりしますが、結構重要です。

重要:

ケース面接はホワイトボードで考えて、そのままプレゼン!

ケース面接の完全対策法はこちら

https://www.shioring.com/work/fermi/

ケース面接のプレゼン内容

私:まず熱気球の市場規模ですが、以下の式のように書けます。

「熱気球の台数×熱気球の単価×買い替えサイクル」

熱気球の単価は経験から約300万円、買い替えサイクルは耐用年数的に5年です。ここはこの数値は固定で計算いたします。

面接官:わかりました

私:もっとも難しいのが熱気球の台数ですが、まずは熱気球の用途として観光用、競技用が考えられます。

観光用とは、熱気球に人を乗せてお金をもらうものですね。

日本では規制がかかっており、係留といって地上とつないでの飛行しかできないため、それほど盛んではないですが、一定数います。

海外では観光の目玉として、数も多いみたいですが。

ここでは1地方に1事業者で、保有台数は2機として

10地方×2台=20機といたします。

次にメインのボリュームゾーンとなる競技用の台数を求めます。

「熱気球の台数=競技人口÷平均搭乗人数」

私熱気球は1人乗りから、5人乗り、大きいもので10人乗りですが、一般的に競技に使う熱気球は4人搭乗できますので、平均搭乗人数は4人といたします。

次に競技人口ですが、大学のサークルと社会人のサークルが主となります。

経験的には一つの都道府県に1つの大学ぐらいに熱気球サークルが存在し、平均在籍数は20人ぐらいです。

従いまして大学サークルの熱気球の競技人口は47×20=約1,000人となります。

社会人サークルは数はもっと少なくなり、競技に参加する団体は大学のサークルの半分ぐらいでした。

なので社会人で熱気球に携わっている人は、大学生の半分の500人とします。

すると1,000+500で熱気球の競技人口は約1,500人

1,500人が4人乗りの気球に登場することから、気球の台数は1500÷4 で約375機といたします。

つまり、観光用と競技用と合わせて375+20で約400機、気球が存在することとなります。

面接官:ちょっとまって、気球って観光用と競技用しかないの?他に何かに使われたりしないの?

私:他には気象観測用や、宣伝広告として気球を飛ばすこともあるかと思いますが、気象観測用はそもそも今の日本ですでに使われてないと思います。宣伝広告として飛ばすのか、観光用の気球が転用されると思います。

面接官:東京の上空とかで、企業のロゴが入った細長い気球見るけど、あれは違うの?

私:あれは飛行船でヘリウムガスで浮いて飛んでいますし、エンジンを積んでいます。申し訳ありません、今回熱気球の市場規模ということで熱で浮いて、エンジンなどを積んでいない気球を対象にしていました。

面接官:なるほど、あれは飛行船か〜。了解しました、次に進んでください。

私:熱気球の市場規模は、台数 400機×単価 300万円×買い替えサイクル1/5年から、2億4千万円/年と推定されます。

面接官:なるほど、結構市場規模は小さいですね。ちょっと待ってください。

ここでおもむろにスマホで検索して、何かを見つけて

「なるほど、割と妥当なところですね。良いでしょう。次に進みましょう」

私:了解しました。先程の議論から、気球の市場規模は台数を増やす、単価を上げる、耐用年数を下げるなどが考えられます。

耐用年数を下げるのは、市場に受け入れられないと考えられますので、台数を増やす、単価を上げることが考えられます。

まず台数を増やすことを考えてみます。

先程の話から、台数を増やすためには競技人口を増やすのが最も効果的であると考えます。

その中でもメインのボリューム層である大学サークルの人数を増やすことが鍵になると考えます。

競技人口を増やすためために、まず現状の課題をマーケティングの4Pで考えてみます。

Promotion:熱気球の競技について認知度がかなり低い

Product:熱気球を行う魅力が伝わっていないの

Price:熱気球を行うのに高価な費用が参入障壁

Place:熱気球を飛ばせる場所が少なく、都会の大学生が参加しにくい

これらの課題が考えられます。

まず認知度が低い問題ですが、まずは熱気球の競技があるということを知ってもらうことが重要です。

たとえば最近ではアニメとのコラボでファンが一気に増えることが多いです。

キャンプブームなども、アニメから入った人も多いと聞きます。

メインターゲットとなる大学生はアニメへの抵抗も少ないですし、アニメのコラボはかなり有効的なのではないでしょうか。

次に魅力が伝わっていない問題ですが、熱気球を行うことによって得られる満足感や高揚感などを伝えることが重要だと思います。

Youtubeなどで実際に競技の中継や、熱気球Youtuberなどによってこれらを伝えることが重要になると思います。

次に費用における参入障壁ですが、熱気球サークルは、熱気球が高額なことや、それ以外にも車などの機材、移動代などかなりお金がかかります。

熱気球協会などから、補助が出るようにして少しでも負担を減らすことができれば障壁も下がるかと思われます。

また裕福な大学生が多い私立大学などを重点に、競技人口を増やす工夫も考えれます。

最後に、人口が多い都会ではそもそも熱気球を飛ばせないということですが、都会でも地上にロープを繋いでの係留は可能ですので、それらで体験・練習するということが考えられます。

ただ、安全上中々場所的な問題は難しいかもしれません。

これらの打ち手から優先度を考えますが、このまま続けて良いですか?

面接官:とりあえず一旦ここで終わろうか。優先度は今回は良いです。なるほどねー、つまりは慶応大学みたいな大学で、アキバ系とコラボしたプロモーション打てば競技人口ふえそうだねwてか今すぐやればいいのにね。

今回競技人口を増やすために4Pでいろいろ考えてくれたけど、確かに認知度や魅力を上げることは重要だと思うけど、一番の課題は認知度かお金がかかることとかな。

まずボトルネックとなっている課題はどこかを徹底的に考えて、その課題を解決するという議論も、今後のコンサルタントの実務では重要になるから、そういう視点でも考えられるようにしてください。

でも全体的に論理的でわかりやすく、まとまっている議論だったと思います。

こんな感じで、最後にはアドバイスとお褒めの言葉を頂いてケース面接は終わりました。

面接の結果

割と好感触でしたし、正直受かったかなーと思いました。

そして、面接から約1週間後無事にエージェントから合格のメールが。

次回最終面接!

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