ケース面接とは外資系のコンサルタントで多く採用されている面接の形式です。
主にフェルミ推定と呼ばれる、即座に正確に求めることが難しい数値などを論理的に求めてプレゼンする面接形式が定番です。
例えば、「東京駅の一日あたりの利用客数を求めてください」といったお題などが出されます。
ケース面接は、さらにそこから打ち手や改善案などを考えさせてプレゼンさせる形式の面接です。
「東京駅の利用客数を増やす方法を考えてください」といったお題が出されます。
[chat face=”d160a53f71104dc4e5ed3c300ba3ba79-2.png” name=”しおりんぐ” align=”left” border=”gray” bg=”none” style=””]この場合は、まずフェルミ推定で東京駅の利用客数を求めて、そこから論理的に打ち手を考案し、定量的に効果を見積もる必要があるわけです。[/chat]
これらの面接は、論理的に思考能力をフル活用させ、いわゆる地頭力を測るために行われる面接です。
地頭力を測ると言われるのですが、完全に対策可能です!!
受験勉強と同じで典型的な問題の解法を理解・暗記して、あとは応用していくだけです。
この記事では、転職活動を経てボストン・コンサルティングを含む大手外資コンサルでいくつか内定を頂いた筆者の完全対策方法を記します。
よくケース面接は友人や転職エージェントと模擬面接などで対策しようと、ウェブサイトなどに書かれていたりします。
でも、そもそも
・周りに一緒にケース面接を練習できる人がいない
・エージェントと模擬面接する時間がない
こういう環境の人って多いと思います。
[chat face=”d160a53f71104dc4e5ed3c300ba3ba79-2.png” name=”しおりんぐ” align=”left” border=”gray” bg=”none” style=””]実際に私も完全に一人ぼっちでケース面接対策を行いました。[/chat]
その方法を公開していきます!!
目次
フェルミ推定・ケース面接とは
フェルミ推定は、すぐに正確に求めるのが難しそうな数値などを論理的思考能力を駆使して求める手段です。
例えば、実際に私の転職活動では以下のようなお題が出されました。
[box02 title=”実際に転職活動で出されたフェルミ推定お題例”]
- 腕時計の市場規模を求めてください
- あるターミナル駅にある売店の1年間の売上を概算してください
[/box02]
このようなお題を、知っている情報をもとに論理的思考を回して導き出します。
考え方や実際の回答などは以下の記事を見てください!
▼腕時計の市場規模を求めた面接
https://www.shioring.com/work/rbreport1/▼売店の売り上げを求めた面接
https://www.shioring.com/work/rbreport2/ケース面接とは、フェルミ推定の応用で、答えが無いあるいは出すのが難しいお題が与えられます。
そのお題に対して論理的思考力を駆使して、妥当な打ち手や仮説を導く形式の面接です。
ケース面接では、論理的思考力やプレゼン能力などが求められます。
例えば以下のようなお題が出されました。
[box02 title=”実際に出されたケース面接お題例”]
- ライザップのビジネスを更に拡大するための施策を提案してください
- あるターミナル駅にある売店の売上を更に伸ばす方法を考えてください
[/box02]
特に、2つ目の売店の売り上げをあげる打ち手としては、フェルミ推定で売上を導き出せるのが前提になっています。
これからわかるように、まずフェルミ推定→ケース面接の順番で対策するのが正解です。
▼ライザップのお題がされた面接
https://www.shioring.com/work/adlreport1/[chat face=”d160a53f71104dc4e5ed3c300ba3ba79-2.png” name=”しおりんぐ” align=”left” border=”gray” bg=”none” style=””]他にも、当ブログの「外資コンサルへの転職活動記」カテゴリでは、実際に私が体験したケース面接などのお題や、それに答えた内容、面接官の反応などを記しています。是非チェックしてみてください![/chat]
フェルミ推定・ケース面接対策で必ず読むべき2冊
まず最初に必ず読むべき2冊はこの本です。
この本は何度か別記事でも紹介したことがありますが、最初に必ず読みべき2冊です。
むしろ時間がない人はこの2冊だけでも、なんとかなるかもしれません。
順番はフェルミ推定→ケース問題をおすすめします。
[chat face=”d160a53f71104dc4e5ed3c300ba3ba79-2.png” name=”しおりんぐ” align=”left” border=”gray” bg=”none” style=””]上記で解説したとおり、ケース面接はフェルミ推定ができること前提の問題が多いです![/chat]
この2冊でフェルミ推定やケース問題の基礎は身につくと思います。
この2冊の使い方としては、この本で解き方が解説されている例題はもれなく解き方を記憶することをおすすめします。
でも論理的思考力を測る面接なんじゃないの?
と思われるかもしれませんが、典型的な問題の解き方を知っているのと知らないのでは実際の面接の場で時間の使い方やプレゼン力は雲泥の差が出ます。
受験勉強でも、典型的な問題は解き方を暗記するのが定石です。
むしろ、これらの解き方を知っている上で面接官は論理的思考能力を見ています。
解き方を知らないのは、スタートラインにも立っていないということになるのです。
さらにこれらの本には、解答と解説の載っている問題以外にも多数の例題が掲載されています。
これらの例題についても、一度全て自分なりの解答を作成しておくのをおすすめします。
正直、普段の業務が忙しい面接官が出してくるフェルミ推定やケース問題は、おおよそこの本に載っているパターンで解けます。
フェルミ推定・ケース面接対策で次に読むべき2冊
次に読むべき2冊は、以上の2冊です。
先に紹介した本より、やや問題のレベルが上がっているように感じますが、解き方は一緒です。
何度も言いますが、フェルミ推定やケース問題も結局は解答パターンの暗記であり、受験勉強と一緒です。
パターンを暗記して、多くの問題をとけば、どんな問題でも必ずできるようになります。
なのでこの2冊でさらにいろいろな問題に触れましょう。
『就職活動対策シリーズーフェルミ推定の教科書』はAmazonの読み放題サービスkindle unlimitedで読むことができます。
購入すると1,100円ですが、kindle unlimitedは月額980円なので、他の本も読めるのでkindle unlimited契約した方がお得です!
初月は無料なので、1,100円で購入するよりkindle unlimitedを契約した方が絶対良いです!
進研ゼミじゃありませんが、面接官からお題を出されても「あ、この問題はあの本でやったことある!」と思うようになると思います。
フェルミ推定・ケース面接対策で余裕があれば読むべき2冊
この2冊は、コンサルタントの本場であるアメリカで出版された本の日本語訳です。
正直難易度がかなり高いのと、やっぱり日本語訳なので読みにいです。
[chat face=”d160a53f71104dc4e5ed3c300ba3ba79-2.png” name=”しおりんぐ” align=”left” border=”gray” bg=”none” style=””]転職活動を通じて、ここまで読んで対策する必要があったのかと聞かれると「あった」とは言えませんが、上記4冊では不安な人は読むのをおすすめします。[/chat]
ただ転職活動以外の、今後の実際のビジネスでも役に立つと思う本なので、読んで損するということはありません。
余裕がある方は一読すれば、他の面接者とは差がつけられるかもしれません。
面接官にうまく伝える練習
上記に紹介した本を読んで、たいていのフェルミ推定やケース問題を解けるようになっても、面接官にうまく伝えられなければ意味がありません。
というか、ケース面接ではもちろん論理的思考能力も見られますが、それをうまく伝えるプレゼン能力もかなり重視されている思います。
これは一朝一夕で身につくものではないと思うのでとにかく練習です。
[chat face=”d160a53f71104dc4e5ed3c300ba3ba79-2.png” name=”しおりんぐ” align=”left” border=”gray” bg=”none” style=””]私は、上記で紹介した本の問題を机上で解いた上で、部屋で一人プレゼンをする練習をしていました。[/chat]
結局プレゼンの上手さは、練習量に依存します。
エージェントや友人と模擬面接できなくても、自分がプレゼンした音声をスマホで録音して、それを聞きながら「もっとここをこういう風に説明したらわかりやすいな」と注意を向ければ、自然と次回はもっと上手になると思います。
それでも、プレゼンの教科書としては以下の本をおすすめします。
この本は、外資コンサルへの転職活動を始めるずっと前に読んだ本ですが、プレゼンのテクニックなどは一通り学べると思うのでおすすめです。
ただあのスティーブ・ジョブズですら、プレゼンについは徹底的に練習をしていました。
この本を読めばテクニックは理解できるかもしれませんが、身につけるためにはとにかく練習です!