ローランドベルガー 中途採用3次面接レポート

トップレベルの戦略コンサルティングファームのローランドベルガー 

無事に1次面接、2次面接を通過してたどり着いた3次面接

1次面接では腕時計の市場規模を一桁間違えるもなんとか通過。

2次面接はそつなくケース面接をこなして、必殺技の「コーヒーの香りで集客」を使い通過。

1次面接、2次面接の内容は以下の記事をチェック!

https://www.shioring.com/work/rbreport1/ https://www.shioring.com/work/rbreport2/

ローランド・ベルガー3次面接対策

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1次面接、2次面接を通過したということで、今までの自己PRや志望動機の方向性は間違っていないなと思ったので、3次面接に向けては前の面接の内容をブラッシュアップするぐらいの対策にしました。

ブラッシュアップしたのは、前回の面接で評判の良かった、

「執行役員の方のインタビュー記事を読んで、私も共感し、同様に日本の消費財のブランド力を世界レベルで高めていきたい」

ということをもうちょっと具体的に深掘りして、さらにアピールことにしました。

・なぜ日本の消費財のブランド力が世界的には低いのか

・消費財のブランド力を上げるためにはどうしたらいいのか

これらの質問を想定して、以下のような回答を事前に作成して面接に挑みました。

「日本の消費財は決して製品力や価格競争力では負けていないと思うが、日本で成功した事例をそのまま海外でも展開することが多い。

そうではなく、まずは参入するエリア・勝てるエリアを見極め、そのエリアでの本当のニーズを汲み取って適切な4P戦略でたたかっていく必要がある。

そういった点ではP&Gは現地法人にある程度の裁量を委ねて、うまくローカライズし、その現地にマッチした戦略で戦うので、ブランド力も高まっていく。

私もコンサルタントになったら、現在の経験を生かして日本の消費財が世界で勝てるようなプロジェクトで貢献したい。」

ローランド・ベルガー3次面接内容

今回も大阪からウェブ面接で対応していただきました。

面接官の方は40代ぐらいかな?かなりイケメンなおじさんコンサルタントでした。

声も渋い。。

まあ事前に結構対策考えたので、想定通り自己紹介、自己PR、志望動機をしゃべりました。

志望動機ではなぜローランドベルガー なの?は聞かれました。

コンサルでなぜうちなのか?ってあんまり聞かれないってネット情報でみてましたが、割と聞かれます。

企業研究も怠らない方がよいですね。

「私はメーカーの出身として、製造業業界に強い御社で最も活躍できると考えて御社を志望しております。」

って答えたら

「まぁ、そう答えるよねw」

って返しされたので、あまり面接官の求める回答ではなかったみたいです。

(正解は不明)

あとは事前準備してた内容を喋るだけで、特に深掘りされるわけでもなく

「そうですか、じゃあケース面接しましょうね」

ってあっさり終わりました。

ローランド・ベルガー3次ケース面接

ケース面接のお題は

「日本政府から依頼されたと想定して、2020年までに訪日外国人の人数を倍にする方法を考えてください」

とのことでした。15分考えてプレゼンのスタイルでした。わりとありがちなお題ですね。

以下私のプレゼン内容です。

まず、1年間に日本にくる外国人の数を求める方法として、海外旅行可能な人数×日本選択率×頻度があると思います。
海外旅行可能な人数とは、全世界の人類のうち海外旅行に行ける余裕のある人たちのことで、北米で3億人、ヨーロッパで3億人、これはおよそそれぞれの地域の人口と等しく、アジアではまだまだ富裕層しか旅行にいけないと思うので、30億人の10%で3億人、そしてほかの南米やアフリカで1億人として、海外旅行可能な人数は世界で10億人と見積もります。

次に日本選択率ですが、ぱっと旅行先の国として思い上がるのは20〜30カ国ぐらいなので、25カ国から均等に選ばれるとして4%

海外旅行頻度ですが、感覚的に平均して2年に一度ぐらいかと思うので、0.5回/年ぐらいかなと思います。

なので現在の日本への訪日外国人は10億人×4%×0.5で2,000万人ぐらいでしょうか。

これを4,000万人にあげるための方法としては、海外旅行可能人数、日本選択率、頻度をあげる必要がありますが、海外旅行可能人数は諸外国のGDPに影響を受けることとなるので、日本政府としては打ち手は少ないと思います。

次に今回はターゲットを環境客と致しす。日本にくる外国人は、ビジネスと観光に分けられると思いますが、ビジネスで訪日外国人は経済規模に比例すると思うので、先の理由と同様日本政府では打ち手が限られます。

従いまして今回は観光客を増やす方向を考えます。

ですので、観光客の日本選択率と頻度をあげる方法を考えたいと思います。具体定期に日本選択率を6%、頻度を1.5年に1度にあげることができれば、四千万人まで増やすことが可能です。

まず日本選択率ですが、マーケティングの4Pで考えます。

①プロモーション

プロモーションですが、日本の認知をあげて、さらに来たいと欲求を起こさせなければいけません。10億人に対するプロモーションとしてマス広告が必要かと思いますが、効果的なのは映画やアニメでしょうか。特に日本が強みとしているアニメやゲームで日本をアピールすることが有効かなと思います。

さらにそこから日本に来たいと思わせるために、カッコよくてクールな日本や、美しくて綺麗な日本をアピールで来させたいと思う欲求を起こすのがよいのでないでしょうか。海外で人気のコンテンツでドラえもんやドラゴンボール、ポケモンなどがありますが、ドラえもんに登場する日本は古い日本ですし、ドラゴンボールやポケモンは架空の地域が舞台です。これらコンテンツの背景に現代日本を登場させるなどでアピールできるのではないでしょうか。

②プロダクト
次にプロダクトですが、これは日本に来ないといけない理由、差別化点がポイントとなります。

そのなかで観光客の日本での行動は食事・観光・買い物があげられます。食事は和食、とくに海外では食べられない本物の和食のアピール。

観光は写真や動画などでは伝わらない魅力のアピールとして、現地観光スポットでしかできないアクティビティの充実、買い物はネットでは買えない日本限定のお土産の充実などが考えられるおもいます。

③プレイス
次にプレイスですが、現在日本に観光客に来る外国人の多くは東京、京都、大阪に偏っています。

日本人にとっての人気の観光スポット、例えば北海道や沖縄などへの海外の観光客を増やすことが有効になると考えられ、その打ち手としては北海道や沖縄への海外からの直行便を増やすことがあると思います。

④プライス

最後にプライスですが、これは為替レートの影響をかなりうけます。

訪日外国を増やすために為替レートを操作するのはあまり現実的でないと思うので、今回は考えません。

次に海外旅行頻度、とくに日本へのリピートをあげる方法ですが、日本へのリピートした人に対しての優遇と、日本は季節ごとにさまざまな特徴もありますので四季のアピールなどが考えられると思います。

とくにリピート旅行者への優遇ですが、リピート者にたいしてホテルや航空券の割引などが有効かと思います。

以上から有効な打ち手として優先度高い順並べますと、まずリピート旅行者への優遇、これは予算さえあればすぐに可能です。
次に、アニメーションやゲームなどでの日本のアピール
続いては、先程の施策などで日本に来たいという欲求が高まっている前提で沖縄や北海道への直行便を増やす
最後が日本限定のコンテンツ、和食・アクティビティ・買い物などの充実です。

以上です。

以下は以上のプレゼンを受けて、面接官と私のやりとりです。

ー面接官

ありがとうございます。後半の方は非常に論理的に緻密に考えれれていると思いましたが、日本に来る外国人がここ数年増えたのは旅行客のビザの要件を緩和したことが要因ですが、そのあたりの議論は今回でてきませんでした。最初の訪日外国人の分析の粒度の問題だと思うのですが、ビザの要件などが議論できるようにするためには、どうすればよいでしょうか?

ー私

海外旅行可能人数を今回は地域で区切って算出しておりますが、別の切り口での分け方が必要かと思います。日本に対するvisaが必要な国と不必要な国では、日本選択率が大きく異なりますし、ほかの課題によっても日本選択率がことなります。

例えば近い国と遠い国でも日本選択率はことなりますし、文化の違いや値段などによっても大きく影響することかと思います。今回は日本選択率を一律で4%で議論しましたが、もっと海外旅行可能な人たちを細かくセグメンテーションする必要があったかもしれません。

ー面接官

そうですね。たしかに日本の認知をあげて欲求を起こさせることは必要ですが、すでに日本に来たいと思っている人たちは4,000万人以上いると思います。そのひとたちに対して、障害を取り除く方が、新しい人たちにプロモーションをかける方が楽かもしれません。基本的には官庁などの硬い組織にはポジティブな提案よりもネガティブを取り除く提案の方が楽かと思います。

ー私

たしかにその通りですね。今回価格のところは為替レートの影響が大きいとして議論しませんでしたが、日本旅行客にとって価格が最も大きな課題かもしれません。

日本にくる観光客にとって費用は航空券、ホテル代、食事代、買い物やその他観光費用ですが、やはり航空券やホテル代が占める割りが多いと思います。

例えばさらにLCCを充実させたり、ホテル代も海外客は優遇することなので、さらに観光客を増やすことが可能かと思います。

ー面接官

そうですね。以上です、ありがとうございました。

以上がケース面接の内容でした。

実は事前に訪日外国人の数が現在約2,000万人であることは知ってました。

(調べたら2017年のデータでは2,800万人ぐらいでした)

それに向けてまず最初のフェルミ推定のところで、2,000万人に近づけようと、訪日外国人の数の分解が荒くなってしまいました。

そこを見事に面接官の方に突っ込まれています。さすがですね。

次に4P戦略のプライスのところですが、実は時間が足りませんでした。。

訪日外国人にとって、飛行機代やホテル代が大きな課題になることは容易に想定できます。

なので本来そこをもっと議論すべきだったのですが、時間が切れたため適当になっちゃいました。

4P戦略で考えるときも、考える順番の優先度をまず明確にした方が良さそうです。

ローランド・ベルガー3次面接結果

1週間後に結果が来ました。

残念ながら今回は見送りとのことでした。

まじかー、まあケース面接の内容がイマイチだったしなぁ。

エージェントから聞いた理由によると、

「論理的思考力やコミュニケーション能力などにおいては抜群であるが、弊社の風土に合わないと思われるため。」

たしかにローランドベルガー はイケメンと美女の集まりの陽キャの会社っぽかったので、自分自身も合うかなぁって思いましたがまさか見抜かれるとは。

てか3次面接まで来て面接落ちるのはつらい。

まあ気を取り直して、ほかのコンサル頑張りましょう。

これにてローランドベルガー 編完結です。

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