しおりビルヂング

趣味ブログ。本を紹介したり、ガジェット紹介したり。マーケティング、投資、ビジネス、統計、数学についても解説したりもします。

アルゴリズムが世界を支配する

最近株価の乱高下が激しい。
 
先週はわずか3営業日で日経平均を2,000円以上下げたかと思うと、昨日は一日で日経平均が1069円も上昇しました。
本日は割りと穏やかでしたけど。
 
ここ数年の激しい乱高下のアルゴリズムが関与していると言われています。
今や東証の発注の7割はアルゴリズムによる注文だとか。
 
アルゴリズムによるトレードは行動経済学的な、心理的なヒューリスティクスに影響することなく
文字通り機械的にルールに沿ってトレードします。
またそのスピードも、とてもじゃないが人間が太刀打ち出来ない一瞬の時間で利ざやを抜いていきます。
 
そんなアルゴリズムに立ち向かって個人投資家がマーケットで勝つためには、敵であるアルゴリズムを知る必要があります。
 
さて、本日紹介の本は「アルゴリズムが世界を支配する」

 

アルゴリズムが世界を支配する (角川EPUB選書)

アルゴリズムが世界を支配する (角川EPUB選書)

 

 

内容( amazonより)

未来はAlgorithmから逃れられない―ボットに支配される社会で成功する道はどこにあるのか。
 
この本を読むと、アルゴリズムの凄さが分かります。
 
人間の監督のなかには、ボットの支持を選手に伝える、コストの高い仲介人になっている人もいる。
 

 

野球監督だけでなく、医者・弁護士・作曲家・トレーダーなど
今後人工知能に取って代わられる職業は大変に多いのでしょう。

機械学習と呼ばれる分野では、アルゴリズム自身が学習していきます。
新しいプログラムを書くプログラムも存在します。
いつかアルゴリズムが自分を超えるアルゴリズムを記述できようになったときが技術的特異点と呼ばれます。
自分よりも0.00001%でも自身を超えるアルゴリズムを生成できると、
n→∞のとき、1.00001%^nは無限大に発散します。
つまり、爆発的に人工知能が人間の手を離れて成長して行く可能性があります。
この辺はこの本に詳しいです。

人工知能は人間を超えるか (角川EPUB選書)

ちなみに、この「人工知能は人間を超えるか」では技術的特異点(シンギュラリティ)は起きないであろうとの結論です。

 
本書を読むまではクリエイティブな仕事であればアルゴリズムには代替出来ないと思ってましたが
既に作曲分野ではアルゴリズムが既に猛威を振るっています。
 
ちなみに本書に登場するアルゴリズム「エミー」が作曲した曲を集めたアルバム「Classical Music Composed by Computer 」はapple musicやamazonにもあります。
この記事書きながら聞いていますが、普通にクラッシク曲です。
 
Classical Music Composed by Computer: Experiments in Musical Intelligence

Classical Music Composed by Computer: Experiments in Musical Intelligence

 

 

自分の仕事であるR&Dは、しばらくアルゴリズムには置き換わらないと思っていましたが、
それも時間の問題かもしれません。

そんな時代でも生き抜いていくためには他のスキルも身につけなければと身につまされる本書でした。
 

 

あと、本書の第9章「ウォールストリート vs シリコンバレー」はタイトルがかっこいい。
ウォール・ストリートとシリコンバレーで数学や物理に長けた人材の取り合いをしているという内容ですが、この辺は今後「ウォール街の物理学者 」を紹介するときにも触れたいと思います。